一応「音楽の録音・ミクシング」という仕事で飯を食っているので、ちょっとだけ「うんちく」を・・・
「良い音で聴く」という事と「良い音で録音する」という事にはちょっとした共通点があります。
できるだけ品質の良い機材(アンプやエフェクター)を使う?
できるだけ良いケーブルを使う?
アースや電源強化?
確かにどれも正解でしょう。ですが、最も大切にしなければならない事ではありません。
では、何に気を使うのが最も効率よく「良い音」と手に入れる方法なのでしょうか?
それは、録音するなら音源に最も近い部分「マイク」に気を使い、聴く場合なら耳に最も近い「スピーカー」に気を使う事です。
例えば、シュアーというメーカーのSM-57やSM-58というマイクがあります。どちらも永遠の名機でロックのヴォーカルやドラム録音には欠かせない存在です。ですが、そのマイクでヴァイオリンやチェロなどのストリングスを録音するとどうなるでしょう?
そのマイクの後に、いくらSSLやNEVEといった高価なコンソールやレキシコンのリヴァーブを用意したところで、決してまともな音にはなりません。
逆に、ショップスやノイマンのマイクできっちりマイキングすれば、ヤマハのDM1000でも十分鑑賞に耐える音で録音できるでしょう。
と、ここまでは録音のお話。本題「聴く側」に話を移しましょう。
純正のカーオーディオに納得できず、更に良い音で聴きたいと思った時に、例えばヘッドユニットやアンプを高価な物に交換したとします。
さて、それで音は良くなるでしょうか?
予めよほど高品質なスピーカーが搭載されている車種でもないかぎり、殆ど変化がないというのが現実でしょう。
そこで、ヘッドユニットは純正のままに、スピーカーを交換してみます・・・旧車や標準的な仕様の車なら、驚くほど音が変化するはずです。それは、アンプやヘッドユニットを交換したのとは比べ物にならないほどに。
実際に録音現場や放送局でスタジオを設計する際、アンプや再生機の取捨選択にそれほど時間はかかりません。
しかし、スピーカーの選択は極めて慎重に行います。そのスピーカーの特性が、ミクシングバランスに大きく影響するからです。
さて、ここまでは全て「アナログ」の場合のお話です。
デジタルが絡んでくると、重要なポイントが1つ増えます。
それは何かと言うと、デジタル信号をアナログに変換する「D/Aコンバーター」の品質です。(録音の場合はその逆)
よくiPodは音が悪いと言われます。確かに悪いです。
その理由としてMP3やAACに圧縮されている事が挙げられます。もちろんこれは大正解です。しかしiPodに限って言えば、その圧縮されたデジタル信号をアナログに伸縮する際の「D/Aコンバーター」の品質が悪さが、最も悪影響を及ぼしています。
要するに、同じエンコーダーで圧縮された音楽をiPodで聴いた場合と、高品質なデコーダーで伸縮して聴いた場合とでは明確な差が出てしまうのということです。
多少の音質は犠牲にしても、その利便性で私の生活には欠かせない存在になってしまったiPod。
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